東海大高輪台 vs 豊島学院(写真=河野正)

 豊島学院は前半、後半のそれぞれアディショナルタイムにビッグチャンスがあった。前半は相手GKのキックミスを拾ったFW大野覇郎が惜しいシュートを放ち、後半はMF櫛野空(3年)の決定打がGKに阻まれた。MF髙橋大空(2年)は快足で見せ場をつくった。

 インターハイ予選は、メンバーがそろわず1次代表決定戦で敗退。今大会も主力が故障中でまだベストの布陣が組めないでいた。それでも川島監督は「20人くらいがレギュラーと言えるほど力のある選手がいます。今月はパワーアップしながら1次予選を迎え、今日は100パーセントの力で臨みました」と振り返る。

 2009年と16年にはインターハイに出場したが、全国高校選手権にはまだ手が届かず、19年の第98回大会予選の準優勝が最高成績だ。「選手権は悲願です。取りたいですね。魅力的なサッカーをして何とか勝ち上がりたい」と川島監督は短い言葉の中に闘志をたぎらせた。

 東海大高輪台サッカー部からは、21年の横山歩夢(現サガン鳥栖)がJリーガー第一号で、現在東海大4年でOBの藤井一志は来季の大宮アルディージャ加入が内定。Jリーグには5人を送り出している。

(文・写真=河野正)

▽第102回全国高校サッカー選手権東京予選
第102回全国高校サッカー選手権東京予選