大津が6試合連続無失点で決勝へ!流経大柏を下し2015年大会以来の優勝へ王手

FW山下景司(2年)は先制ゴールを決めるなど活躍

 8月10日、第11回和倉ユースサッカー大会 2023の決勝トーナメント準決勝で大津(熊本)と流通経済大柏(千葉)が対戦し、2-0で勝利した大津が決勝に進出した。

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 気温も高く、準々決勝とダブルヘッダーという事で25分ハーフに変更になった準決勝第2試合。

 序盤から流通経済大柏に押し込まれた大津だったが、この時間帯を無失点で耐えると9分、MF中村健之介(2年)が持ち運びDF田辺幸久(3年)がオーバーラップしてチャンスを作ると、最後はFW山下景司(2年)がヘディングシュートを突き刺す。

 大津が1点リードで後半を迎えると、32分に田辺が左足で強烈なシュートを突き刺し追加点。そのまま逃げ切った大津が2-0で勝利し決勝進出を決めた。

ゴールを喜ぶ大津イレブン

 相手の時間帯は耐え、チャンスを確実に仕留めて決勝に勝ち進んだ大津。試合後、チームを率いる山城朋大監督は「前半は相手の圧力をどうしても外せなくて難しい展開でしたけど、そういう時間帯をゼロで行くという事がこの夏になって少しずつ出来るようになってきて、そこを耐えればああいう風にチャンスが来るという事を本人たちがわかってきたので、そういう意味では凄く成長してきていると思いますが、まだまだですね」と試合を振り返り、粘り強く戦えるようになってきたと手応えを口にした。

 さらに「インターハイは1試合で終わってしまったので、この大会では青森山田さんや流通経済大柏さん、普段できないプレミアEASTとの試合だったり、関東のチームと沢山試合が出来ればと思っていたので、色々なチームと対戦出来て凄くいい経験になっている」と話した指揮官。

 大津は水戸に内定しているMF碇明日麻が不在の中で、自分たちの「個」を磨き、絶対的なキャプテンに頼らずに、どんなレベルでも自分たちの力を発揮できることをテーマに今大会に挑んでいる中、強みである左サイド以外でも力を発揮できる場面が増え、その結果今大会はここまで6試合無失点。インターハイでの悔しい経験が確実に選手たちの成長に繋がっている。

 2015年大会以来の優勝に王手をかけた大津。山城監督は「相手はプレミアWESTでやっているヴィッセルさんですので、いつも勉強させてもらっているので、ここはひとつ結果にこだわって優勝できるように頑張ります」と意気込みを語った。

 大津はあす11日に金沢市民サッカー場でヴィッセル神戸U-18との決勝に挑む。

 (文=会田健司)

▽第11回和倉ユースサッカー大会 2023
第11回和倉ユースサッカー大会 2023