ヴィッセル神戸U-18が和倉ユース初優勝!大津は今大会無失点も悔しい準V

ヴィッセル神戸U-18がPK戦を制し和倉ユース初優勝

 8月11日、第11回和倉ユースサッカー大会 2023の決勝トーナメント決勝でヴィッセル神戸U-18(兵庫)と大津(熊本)が対戦し、神戸U-18が0-0(PK:5-4)で勝利し初優勝を飾った。

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 試合は神戸U-18が序盤から押し気味に進める。5分にはMF10坂本翔偉(3年)がロングスローからヘディングシュート。24分にも坂本がバイタルエリアからシュートを狙うと、26分には坂本が中盤から運んで右へ。MF11田中一成(3年)のクロスからチャンスを作る。

 しかし今大会無失点の大津はゴール前でDF48五嶋夏生(2年)を中心に堅い守備を披露し、スコアレスで前半を凌ぎ切った。

 神戸U-18は前半からDF5本間ジャスティン(3年)が攻守に存在感を発揮。フィジカルの強さで大津のストロングである左サイドからの攻撃を遮断すると、タイミング良く攻撃にも参加しチャンスを作った。

ヴィッセル神戸U-18 vs 大津

 後半が開始されると神戸U-18がいきなりチャンスを作る。31分、右サイドでリスタートをクイックで始めると、本間からのクロスをゴール前でMF7高山駿斗(3年)がヒールで合わせるもこれはGK正面。

 大津も36分にスルーパスを受けたFW9山下景司(2年)が鋭い飛び出しから左足で狙うなど、フィニッシュに持ち込んでいく。

 しかし主導権を握ったのは神戸U-18。41分にはFKから本間が頭で折り返し坂本がヘディングシュート。42分にはFW43濱﨑健斗(1年)が左足でニアサイドを強襲するミドルを放つ。

 そしてこの試合最大の決定機は56分、神戸U-18はロングボールで高山が抜け出すと、GKともつれてこぼれたところを濱﨑が狙う。しかし大津DF陣がGKのカバーに入っており、シュートもわずかにクロスバーの上。

 結局試合は両チーム無得点のまま60分を経過しPK戦に突入。今大会では1人目からサドンデス方式が採用されていたが、決勝は通常の5人制でPK戦が実施された。神戸U-18は後半終了間際にPK戦を見据え長身のGK1谷河樹(3年)を投入し、その谷河が大津の2本目を見事にシュートストップ。キッカー5人全員が成功させた神戸U-18がPK戦を5-4で制し和倉ユース初優勝を果たした。

 試合後、神戸U-18の安部雄大監督は「プレミアの前期でもやっていたので、戦前から大津さんが粘り強くやってくることはわかっていましたので、そこをどうこじ開けるかというところで、なかなか大津さんの堅守をこじ開けることが出来なかった。チャンス自体は作れたんですが、最後のスルーパスだったりのプレーの質が下がってしまったので、そこは課題としてまたやっていきたいと思います」と試合を振り返った。

 そして「春先から1年生が試合に出ている中で、当然2年生3年生のプライドもあるので彼らの貢献も大きい。チームとして良い競争が出来ていると思うので、1年生も上級生を頼りながら良い関係で出来ていると思います」と今大会でチーム力の底上げが出来たと話した。

 (文=会田健司)

▽第11回和倉ユースサッカー大会 2023
第11回和倉ユースサッカー大会 2023