PK戦を制した昌平イレブン(写真=矢島公彦)

 そんな緊迫感あふれる試合が動いたのは37分、やや劣勢を強いられていた大津の側。38分、7古川の左クロスを10碇が相手GKと競り合いながら頭で見事に落としたところに反応したのは今大会初スタメンのFW9山下。冷静に、かつ強い低弾道のシュートが決まり、先制点は大津に入った。

 が、昌平は彼ららしい華麗なプレーで前半アディショナルタイムに魅せる。ゴール正面からMF13西嶋のくさびパス→MF18前田のスルーパスで抜け出したFW9小田がワンタッチ左足で流し込み同点弾、さらに直後に前半終了のホイッスル。まさに「ラストプレーの鬼」ともいえる高い集中力を発揮した昌平の粘りにより、前半は両者1-1で折り返した。

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▽第102回全国高校サッカー選手権
第102回全国高校サッカー選手権