PK戦を昌平が制す(写真=矢島公彦)

 続く大津優位の流れ。しかし昌平には2回戦ラストプレーで決めた「神」がその時を待っていた。78分、大津ゴール前の混戦から10長準喜のヘディング落としに反応したのは71分から投入されていたMF11長璃喜(1年)。兄からバトンを受け取った弟の右足ハーフダイレクトボレーが左サイドネットに突き刺さり昌平が2-2に。その後は圧力を一気にかける昌平に対し、大津も守り切りスコアは2-2のままPK戦に突入する。

 PK戦でも流れは地元開催の側にあった。大津の4人目をGK1佐々木が止めた昌平は、キッカー5人全員が決め5-4。昌平は第98回・99回大会に続くベスト8入りを決めた。

 それでも「全体ではいいサッカーだったが、最後は相手に粘られた。次も昌平らしくいいサッカーをしたい」と冷静に語ったのは村松明人監督。かくしてクールに束ねる指揮官と、熱い選手が魅せる昌平は、2024年1月4日の準々決勝では青森山田と対戦。彼らは3度目の挑戦で学校初、かつ埼玉県勢が第71回大会の武南以来久しくないベスト4「翔んで埼玉」を心に期す。

(写真=矢島公彦)

▽第102回全国高校サッカー選手権
第102回全国高校サッカー選手権