西武台MF泉谷俊(2年)

 1回戦で春日部から大量8点を奪って圧勝した聖望学園は、ファサン・ダニエルと増本怜音(ともに2年)の、頑強なフィジカルを身に付けた最前線の2人に長いボールを預け、相手の守備網を突破する作戦。1回から先発メンバーと陣形を変えて臨んだ。

 攻勢の時間帯が長かった西武台は前半27分、石井のパスを受けた右MF泉谷俊(2年)が決めて先制した。39分には、右SB鈴木煌平(1年)の縦パスを預かった遠藤が中に運んでから最終パス。泉谷が再び自慢の左足で蹴り込み、2-0で前半を折り返した。

 前半の聖望学園は29分、MF小山晃也(2年)の蹴った右CKを増本がヘディングで合わせたが、GKの好守に阻まれた1本くらいしか決定機はなかった。

 しかし後半開始から2人の選手を入れ替え、複数のポジションチェンジを行うと様相が一変。3分、ダニエルのパスを増本が流し込んでまず1点を返した。さらに15分、交代出場したFW太仲貴哉(2年)が中央から絶妙なスルーパスを繰り出すと、ダニエルが完ぺきなタイミングで反応し、同点ゴールを蹴り込んだ。

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