第93回全国高校サッカー選手権大会2回戦。相模原ギオンスタジアムで行われた第1試合では、三重代表の宇治山田商と新潟代表の開志学園JSCの初出場対決が行われた。

 試合はいきなり動く。キックオフ直後の1分、開志学園JSCは左サイドでボールを持った上口玲央からの折り返しを受けた石塚功志が振り向きざまにシュートを放つと、グラウンダーのボールはゴール右隅へ。開始早々の華麗なプレーで先制し、会場をどよめかせる。

 その勢いのまま攻め込みペースを握る開志学園JSC。11分には染野伸也がPKを獲得するとこれを自ら決めて2対0とし、宇治山田商の出ばなを完全に挫く。嵐のような攻撃に戸惑う宇治山田商だったがその後立ち直りこれ以上の追加点は許さず。前半は2対0と開志学園JSC2点のリードで折り返す。

 後半に入っても攻勢をかける開志学園JSCだったが、宇治山田商がその勢いに乗る開志学園JSCの隙を突く。
 後半18分、宇治山田商の西口亮城が開志学園JSC右サイドの背後へと抜け出す。そのままPA内に侵入、シュートを放つ。一度はブロックされるも、粘る西口はこぼれ球を拾い再びシュート。ボールをゴール左へとおさめ1点を返す。

 試合は激しい点の取り合いに。後半23分、開志学園JSCはPA手前で得た直接FKを高橋颯人が決め3点目。リードを広げる。しかしこのままでは終われない宇治山田商は後半29分、左サイドからのクロスに開志学園JSCのDF陣が穴を見せたところを見逃さず、羽山哲矢がボールを拾いシュート。再び1点差へと迫る。
 その後宇治山田商は猛攻を仕掛けるが、開志学園JSCはミスは繰り返さないと堅い守備を見せ、結局試合は3対2で終了。初出場対決を制した開志学園JSCは次の3回戦、神奈川代表の日大藤沢と対戦する。