大津 vs 日章学園

 スタートダッシュに躓いた大津の流れを変えたのは、「試合の入りは課題になっていたので、そこをどうにかするために走ろうと意識していた」と話すDF2大神優斗(2年)のファインプレー。22分にはFW9山下景司(2年)からのパスを受けたMF11舛井悠悟(2年)が右クロスを上げると、大神は「相手のSBが空くとは試合前から伝えられていた。タイミングよく入ることだけを意識していました」と思い切りよくゴール前に侵入。冷静に頭で合わせて均衡を崩した。

 「セカンドボールを相手に拾われる回数が多くて、相手のリズムになっていたのですが、上手く大神が点を決めてくれたので、そこから自分たちのペースに持っていけた」。MF10嶋本悠大(2年)の言葉通り、悪い流れを断ち切った大津は26分にもチャンスを生み出す。坊野がキャッチングから素早く相手DFの背後にロングボールを入れると、GKより先に嶋本が反応。「最初に蹴った時、思った以上にCBのラインが高かったので、行けるんじゃない?と思って狙いました」と前に出た日章学園の守備の隙を突いて、2点目を叩き込んだ。

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▽第45回九州高校U17サッカー大会
第45回九州高校U17サッカー大会