5日、國學院久我山と関東一が対峙した平成27年度関東高校サッカー大会東京都予選決勝。暖かい日差しがピッチに降り注ぐ、まさにサッカー日和となったファイナルは赤羽スポーツの森競技場でキックオフ。東京王者の称号を目指す両チームによる熱戦が繰り広げられた。
そんな國學院久我山に対するは4-4-2のシステムで挑む関東一。FW岡崎仁太朗やMF鈴木隼平らが牽引する攻撃陣に加え守備陣の安定感も光り、今大会4試合を戦い18得点無失点。圧倒的な数字を誇示し、決勝へと駒を進めてきたチームは11年以来となる4年ぶりの優勝へ気合が入る。立ち上がりこそ相手にチャンスを許し、さらに守備の要であるDF大里将也が負傷で早々と交代を余儀なくされるやや重苦しい展開となったが徐々に本領発揮。MF浦川眞世とMF道願翼が務めるダブルボランチを起点にポゼッションを高めていくと10分、敵陣で得たFKからMF高橋快斗がヘディングシュート。さらには13分、中央でショートパスを繋ぎ、最後はFW冨山大輔が狙うなどゴールへ迫った。
最終ラインから前線までをコンパクトに保ち、セカンドボールの収拾率で圧倒する関東一が完全に主導権を握り迎えた16分、試合の均衡が破れる。高い位置でボールを奪ったMF道願翼から始まり、右サイドを突破したFW岡崎仁太朗の折り返しを最後はFW冨山大輔が流し込んで関東一が先制。積極的なプレスがはまった狙い通りの形で先手を奪うことに成功した。
一方、ビハインドを背負った國學院久我山は中盤が思うように機能しない。流動的な関東一の中盤に手を焼き、守備の負担が増加したことに加え、マイボール時には効果的な攻撃参加ができず苦戦。チームの中核を担うMF宮原直央にも苦労の色が覗えた。試合は1対0、関東一がリードを保って前半を終える。