厚木北vs法政二
試合開始早々は互いにロングボールが多い展開だったが、徐々に優位に立ったのは法政二。テクニックのある10番・武田侑樹を中心にした攻撃で、12分には攻撃参加した右サイドバックの12番・小林駿人がコーナーキックを奪うと、武田はショートコーナーをチョイス。リターンパスを受けてゴール前にクロスを送るが、これは厚木北のDFがクリア。しかし、25分には8番・角野登生がミドルシュートを放つなど、その後も主導権を握ると、左サイドバックの7番・高木友也が突破力を発揮。27分には左サイドでの1対1の勝負を切り返し一発で制してフリーでクロスを上げ、30分にはスピードで縦に振り切ってクロスを試みるなど、どちらも味方の選手には合わせられなかったが、前半、最もダイナミックな動きを見せたのは、この高木だろう。
厚木北は身長172cmながら体重74kgと見るからに厚い胸板をしている11番・近藤凌平をトップに置き、彼のポストプレーとボールを落ち着かせることができる10番・野﨑武朗を経由して攻撃の形を作っていく。33分には敵陣でボールを奪った8番・鹿田怜史が近藤にスルーパスを送るが、これは通らず。36分には長い距離を走ってきた25番・山田泰雅にパスが出るが、判断良く前に出た法政二のGK古屋吾郎がセーブ。38分にはFKのこぼれ球に対し鹿田がペナルティエリアの外からシュートを放ったがゴール上へ。結局、前半は両チームとも無得点。どちらも決め手に欠いた印象だった。