決勝進出を決めた相洋イレブン

 そして、前半のペースを掴んだのは法政二。前線からのプレスが効果を発揮し、ショートカウンターで攻め込んでいく。13分にはFW森友哉のポストプレーから走り込んできたMF阿部にスルーパスが出るが、ここは相洋DFがクリア。15分にはMF杉本遼が競り合いからペナルティエリア内で倒れるも、これはノーファウル。さらに22分には右サイドからのクロスがファーサイドのMF武田に通ってシュートを放つが、GK田代が一旦、弾きながらもなんとかセーブして得点を許さない。

相洋は法政二のプレスの前に中盤から前へなかなか進めず、序盤は最終ラインからのロングボールを蹴らされる展開。そのロングボールも中央は法政二のCBコンビ・山下信太郎と宮下大己にことごとく跳ね返されていた。それでも30分頃からは全体的に落ち着きを取り戻し、前半は0対0のまま折り返すこととなった。

 後半は開始早々から、互いにペースを握ろうと攻め合いの様相を見せる。相洋は1分、MF原大知のクロスにFW野村が飛び込むが合わせることはできず。法政二は3分、MF武田のロングボールがゴール前に上がり、混戦となるが相洋DFがクリア。続いて相洋は10分、FW市川がゴール前で粘り、こぼれ球をMF原がシュート。法政二も負けじと11分、FW森がロングシュートを見せたが、共にゴールには至らなかった。

 そして16分、法政二のMF武田がセンターライン付近から超ロングシュート。前に出ていたGK田代の頭上を超えたボールはわずかに右に逸れノーゴール。しかし、このシュートをきっかけに流れは法政二へ。19分、MF武田のロングボールが右サイドに流れ、フォローしたDF高木がクロスを上げるが合わせることはできず。22分にはFW森が深い切り返しでDFをかわしシュートまで持ち込むがゴールはならず。

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