決勝進出を決めた相洋イレブン

 すると、この時間帯に法政二が得点できなかったことから、ペースは徐々に相洋へ傾き始める。28分、ロングパスに走り込んだFW市川がヘディングシュート。29分には再びFW市川がワントラップでDFを振り切り、ゴールほぼ正面からミドルシュート。こうして相洋が押し込むようになると、試合終了間際の39分。FKからMF原がゴール前に上げたボールのこぼれ球をMF石橋直也が左サイドで拾うと、ゴール正面へ向かって横にドリブルしながらミドルシュート。法政二のGK古屋は横っ飛びで必死に右腕を伸ばすが届かずゴールイン。石橋の見事なシュートで相洋が1点を先制した。

 リードを許した法政二はアディショナルタイム3分という、わずかな残り時間のなかで攻める。DF高木のロングスローからコーナーキックを得ると、MF武田がショートコーナー。リターンパスを受けて、クロスを上げるが相洋DFがヘディングでクリアしたところで、終了のホイッスル。相洋が法政二を1対0で下し、昨年の返り討ちと共に決勝進出を決めた。

(文・写真 大平明)