終盤の逆転劇で佐野日大が初の4強!

 準々決勝、初のベスト4入りを狙う佐野日大駒澤大学高等学校の対決。2年連続ベスト8に入り今大会優勝候補の駒澤大学高等学校は予想通り序盤からゲームの主導権を握る。佐野日大はキャプテンを中心に粘り強い守備からカウンターを狙い、相手の隙を伺う。前半はお互いにシュートは一本ずつ、駒澤大学高等学校がペースを握るが佐野日大が守備で応戦。前半7分、は左サイドからのクロスを野沢が頭で流したところを、佐野拓海が右足でシュート。ゴールを脅かすが、惜しくもクロスバーを直撃。前半39分左サイドからのクロスをFW影山克明がシュートを放つも佐野日大DF陣に阻まれ決定機を逃す。0-0で前半を終了。

 後半も駒澤大学高等学校ペースは変わらない。後半2分、駒澤大学高等学校が左サイドのコーナーからこぼれ球がポストに当たり、ゴールに吸い込まれそうになるが、3番梅澤崚がなんとかボールを掻き出し、ピンチを救う。

 後半両ベンチに動きがあり、佐野日大はFW大熊啓太が入り、その後、駒澤大学高等学校はFW 米田泰盛が入り試合が動き始める。そして、後半21分ついに均衡が破れる。駒澤大学高等学校はGKのロングキックからヘディングで落としたところを、途中出場のFW 米田泰盛がゴールに背を向け、反転し振り向きざまに右足でミドルシュート!!見事左隅に決め、米田の今大会2得点目のゴールで駒澤大学高等学校が先制。

 しかし、リードは束の間、後半26分こちらもGK中村一貴からのロングキックをペナルティエリアで2度競り合い、こぼれたところにDFの梅澤崚が走り込み、左隅へシュート。すぐさま同点とする。

 そして迎えた後半アディッショナルタイム、中盤で佐野日大の10番長崎達也が駒澤大学高等学校からボールを奪い、すぐさまFW大熊啓太にボールあて、ワンツー、大熊はヒールで相手の意表を突き、ワンツーで抜け出した長崎はフリーでボールを受け、落ち着いて右隅に逆転ゴールを決める。

 試合はこのままスコアは動かず2-1で佐野日大が見事終盤の大逆転劇で、初の選手権ベスト4を決めた。

(文・編集部)