昨年度2位の國學院久我山が昇格組の東京朝高を下し白星発進
2月15日、高円宮杯U−18サッカーリーグ2017 東京 T1リーグ第1節、昨年度2位の國學院久我山対昇格組の東京朝鮮中高級学校の一戦が寒空の下、大井ふ頭中央海浜公園スポーツの森 第二球技場にて行われた。
3トップを軸に勢いに勝る東京朝鮮中高級学校に対し、少し硬い立ち上がりの國學院久我山。そんな中4分、東京朝鮮中高級学校が久我山ゴールを脅かす。左サイドから9番FWプチウが切り返し右足でクロス、ゴールエリア外から11番FWキムヒョンジュンがヘディングで合わせ、GK頭上を越えてファーに流すもバーをはじきゴールはならず。
その後、硬直した時間が続きお互い決定機を作れずにいるなか、徐々に國學院久我山がボール支配率を上げていく。2番DF中野英寿のロングフィードやサイドの崩しからリズムを作り前半26分、左サイドをドリブルで崩した國學院久我山、DFの浅いクリアを9番MF永藤楓がカット。GKと1対1も無情にもシュートはゴール上へ。その後はお互い決定機を作り出せず、前半をスコアレスで折り返す。
後半、國學院久我山は8番MF鵜生川治臣に代えて11番MF木下陽を投入。國學院久我山は立ち上がりから細かくテンポの良いパス回しでリズムを作り、何度か決定機を作るも、東京朝鮮中高級学校1番GKチュウサンホンが再三の好セーブでチームを助ける。東京朝鮮中高級学校は10番MFムンインジュを中心に攻撃を展開するも、なかなか國學院久我山ゴールを脅かすには至らない。
試合が動いたのは後半24分。ゴールやや左方向へのスルーパスに抜け出した國學院久我山10番FW宮本稜大が相手DFを引き付けて中へ切り返し、右サイドへシュート。GKが弾くも7番MF井上翔太がしっかりつめて1-0。國學院久我山が待望の先制ゴールを奪う。
東京朝鮮中高級学校は選手交代からリズムを変えようと試みるも、またしても國學院久我山がチャンスを迎える。後半40分、中央でくさびを受けた途中出場の11番MF木下陽が絶妙なワンタッチターン。中央から右へ流れた10番FW宮本稜大へのスルーパスがつながりゴールやや右正面の位置から豪快に蹴りこみゴール。今季背番号10を託された2年生エースにゴールが生まれ2-0。さらに、國學院久我山は後半ロスタイム。センターサークル付近でスルーパスを受けた14番MF三富嵩大が約30mを独走。GKをしっかり見てファーサイドへ蹴りこみダメ押しゴール。3-0で勝利した國學院久我山が勝ち点3を獲得した。一方、東京朝鮮中高級学校も立ち上がりにゴールを奪えていれば展開としては分からなかったが、國學院久我山守備陣を崩せなかった。次節、國學院久我山は東京武蔵野シティFCと2月26日に、東京朝鮮中高級学校は前年度王者の成立学園と2月25日に激突する。
(文 甲斐 雅人)