東京Aと千葉Aはドロー!
2月26日、初の試みとして千葉・東京U-16交流大会が行われ、高体連U-16年代の東京と千葉の選抜選手が千葉県ZOZOPARKにて熱戦を繰り広げた。両都県にて実施されるブロック・地区の研修対抗戦の集大成として、選手及び指導者の資質向上と両都県の交流・情報交換の機会を設けることを目的とした今大会。各都県地区選抜大会・ブロック対抗戦優勝チームをAチーム、東京は2位以下のチームからの選抜をBチーム、千葉は準優勝チームをBチームとして試合が行われた。
東京Bと千葉Bの第1試合に続き、第2試合では東京A と千葉Aが対戦した。先手を取ったのは勢いに勝る千葉A。前半28分、個人技からDFと2対1を作り出し、絶妙な動きだしから水原理玖(専大松戸)がGKと1対1を落ち着いて右上に決め1-0。しかし、東京Aも黙ってはいない。前半43分、右サイドからのクロスを藤木智也(成蹊)が中央でファーへ流すとGK頭上を越えそのままゴールへ吸い込まれ同点に追いつく。千葉Aはここまで高い集中力を保って主導権を握っていただけに、非常に悔やまれる失点となった。
後半は一転、東京Aの支配する時間が続く。千葉Aも、スタッフ・控え選手含めて声を切らさず、チームとして厳しい時間を乗り越える。膠着状態の試合も残り5分でゴールの匂いが強まる。後半41分、千葉Aキャプテンの都田竜平(専大松戸)が中央で前を向く。DF2枚の間を抜けて水原(専大松戸)へ鋭いピンポイントパス。ファーストタッチでDF裏へ抜け出し放ったシュートは、ゴール正面GKにセーブされる。これを機に千葉Aの猛攻が始まる。後半42分、水原(専修大松戸)がゴール中央でDFを引きつけ穂刈壱行(東海大浦安)へラストパス。勢いよく放たれたシュートもGKがセーブ。直後の後半44分、右サイドを崩した折り返しをゴール中央で高野公貴(東京学館浦安)がダイレクトシュート。惜しくもバーをかすめゴール上へ。一方、千葉Aの猛攻を耐えた東京Aにもビッグチャンスが。後半44分、中央やや右を果敢にも突破した小野鈴音(創価)がGKと1対1も、シュートはゴール左へそれる。お互い長所を出し合うも、試合はこのまま1-1のドローで終了した。
両都県の代表としてプライドを懸け、現高校1年生年代がしのぎを削り合った今大会。所属高校での活躍はもちろん、更に上のカテゴリーで活躍をする選手が出てくることも、そう遠い未来ではないだろう。今後の彼らの活躍を期待せずにはいられない、そんな内容の濃い大会であった。
(文・写真 甲斐雅人)