立て続けに攻勢に出る都立葛飾野。17分、駒澤大学高等学校のコーナーキックのクリアを拾い一気にカウンター。中央を長い距離持ち上がりMF林にラストパス。GKと1対1を落ち着いて決め、2分で逆転に成功する。一方、幾度となくチャンスを作るも、ゴールを奪えずにいた駒澤大学高等学校だったが38分。途中交代で起用されたFW保科のペナルティエリア内への仕掛けに、都立葛飾野DFがたまらずファール。パワープレーで最前線に送り込まれたDF米谷がペナルティキックを左隅に落ち着いて決め土壇場で同点に追いつく。
　試合はこのまま10分ハーフの延長戦へ。試合が動いたのは前半2分。駒澤大学高等学校MF中村が右サイドでボールを受けると少し縦に仕掛けアーリークロス。FW保科がニアに走り込み頭で合わせてゴール。駒澤大学高等学校が逆転に成功し、このまま試合終了。3-2で今冬の全国高校サッカー選手権8強の駒澤大学高等学校がベスト16へコマを進めた。一方、敗れはしたものの、都立葛飾野のファイティングスピリッツ溢れる奮闘へも、スタンドからは温かい拍手が送られた。

（文・写真　甲斐雅人）