T3リーグBブロック、都立東大和南かえつ有明が顔を合わせた第6節は25日、昭和公園陸上競技場で行われた。東京都心では35℃を超え、今年初の猛暑日を記録した中での一戦は予想だにしなかった凄まじい試合展開となった。

 ここまで2勝2敗の都立東大和南は4-4-2、3勝1敗1分けのかえつ有明は4-5-1のフォーメーションで臨んだ立ち上がり、主導権を握ったのはかえつ有明であった。3分、左MF16番・藤枝友仁からのグランダーのクロスに、ゴール前でFW9番がフリーで合わせるもクロスバー直撃。先制点とはならなかったが、パスで崩す狙いが明確な攻撃でその後も次々にチャンスを作り出していく。13分には、17番・小栗 健太の絶妙なスルーパスから藤枝がGKと1対1の決定機を迎えるがゴールならず。18分にも同じく藤枝が左サイドから狙うがゴールネットを揺らすことは出来なかった。

 一方守備的な立ち上がりとなった都立東大和南も、体を張ったディフェンスから一瞬の隙を狙う。25分、14番のミドルシュート、28分には右サイドからのクロスを19番が胸で落とし、11番が狙うなどゴールに迫る場面も見られたが決めきることは出来ず。この時間帯に先制点を奪うことができていればこの後の試合展開は大きく違っただろう。

 攻め込みながらも点が取れないもどかしい展開が続くかえつ有明は、両サイドが高いポジションを保ち4-3-3の攻撃的布陣でゴールを狙う。中盤の3枚はバランサーの6番とその前に位置する8番・仲野哲矢、小栗健太が常に三角形を描く関係性を築き、小刻みなパス回しで攻撃のタクトを振るった。

 かえつ有明にようやくゴールが生まれたのは42分、仲野哲矢がゴール前でボールを受けると、右サイドフリーの7番・星野熙暉へ。星野が右足で狙ったシュートはポストに当たりながらゴールに吸い込まれ待望の先制点。結果的にこの1点が後半のゴールラッシュの口火を切る形となった。

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