試合風景

 関東大会Bグループ「厚木北vs山梨学院高等学校」の試合は同じ会場で行われた日大藤沢が勝利を納め歓喜に沸く中、清瀬下宿のグラウンドにて13時にキックオフされた。

 開始早々2分、山梨学院高等学校FW10番谷川晃太がスピードに乗ったドリブルからゴールに迫るもこれはゴールラインを割ってしまう。

 対する厚木北は前半9分、FW10番小金澤真司が中央突破を試みるもこれは相手に阻まれる。

 両者気合十分でどちらも一歩も引かない状況であるが、ボールを取られた瞬間に2,3人とボールホルダーに食らいつく山梨学院高等学校の守備は中々迫力がある。

 厚木北は前半11分、MF8番芳賀航馬のスルーパスに抜け出したFW10番小金澤真司であったが、これはGK伊藤友佑がしっかりとケア。

 どちらもビルドアップ時にはサイドバックを一枚あげて、3バック気味に持ち、プレスにあった場合はボランチも1枚下りてきて落ち着かせていた。その中でも違いはサイドに3枚くらい寄せた状態から連携で崩そうとする厚木北に対し、山梨学院大附はサイドでのドリブルの仕掛けと連携で崩そうとしていた。特に右サイド9番梶原寛斗のストライドとスピードのあるドリブルはかなりの脅威。

 この辺からMF9番梶原寛斗を絡めた山梨学院大附の攻撃が始まる。前半16分山梨学院大附、MF9番梶原寛斗がドリブルでカットインしながら、連携で抜け出したFW14番西野隆男が絶好のチャンスを掴むもゴールならず。続いて、前半25分、MF9番梶原寛斗、FW10番谷川晃太、DF12番小林友也とテンポよく繋ぎ、最後はMF9番梶原寛斗が裏に抜け出すもこれも得点につけることが出来ない。

 対する厚木北はサイドに人を集めて、細かなパスワークで打開を図るも山梨学院大附DF陣の前に中々崩しきれないでいた。DF陣に加えてMF8番保井紘和は絶妙なポジショニングとフィジカルの強さで攻撃の芽を摘んでいく。しかし、前半32分山梨学院大附、コーナーのチャンスからMF15番相田勇樹がヘディングで合わせ待望の1点目を迎える。

 なんとか前半の内に1点が欲しい厚木北は前半40分。コーナーキックのチャンスを得るとこれをDF4番笹野駿が合わせ同点とし、前半終了のホイッスル。幾度となくゴールを脅かされた厚木北であったが、DFリーダー4番笹野駿を筆頭に、DF9番神野風真、DF3番大橋裕樹は体を張ったプレーで失点1に抑えた。

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