対するは日本学園、多摩大目黒ら実力校を退け、準々決勝へと駒を進めてきた東京朝鮮中高級学校。06年以来となるベスト4進出へ、前回と同じ4-4-2のシステムを敷いてキックオフを迎えた。
共に「縦への力強い推進力」を押し出す両チームの対峙、序盤からロングボールを多用し、早い段階でFWへと展開するシンプルな攻撃が目立つ。6分、帝京は左サイドからMF浅見颯人のクロスでチャンスを迎えれば、9分には東京朝鮮中高級学校MFキムソンホがミドルレンジからチームファーストシュート。先制点を巡る攻撃の応酬が繰り広げられた。
先制点は東京朝鮮中高級学校。ルーズボールをゴール前で拾ったFWリャンヒョンジュがDFのブロックを受けながら、GKとの1対1を冷静に沈めゴール。エースの一発で試合の均衡を破ることに成功する。
一方、今大会2度目となる追う展開を強いられた帝京。最前線のFW青柳寛己がボールの引き出し役を担い、MF長倉昂哉、MF浅見颯人といったスピードのある両サイドハーフが絡むことで、チャンスを作り出すが、手元の集計で枠内シュートは0。決定打を欠き、前半は1点のビハインドを背負う形でハーフタイムを迎えた。