フットボールビジネス学科では、週4日の座学に加え、クラブ実習と試合運営のカリキュラムを導入。JリーグやFリーグを中心とするサッカービジネス、フットボールビジネス界の最前線で、即戦力となり得るプロフェッショナルな人材育成に力を注いでいる。
授業を通じて集客戦略をはじめ、イベント企画や広報、サッカースクールの運営など幅広いフロント業務を実体験の中で学習。さらに英会話や会計学、栄養学、基礎から応用編までのパソコン操作も2年間でマスターする。フットボールビジネスの一線で活躍する外部講師を招いたマネジメント講座も随時開講し、最前線で働くプロの仕事ぶりを聴講できる。
1年目はチームマネジメントやクラブ運営実践論、商品企画・開発・販売演習やイベント概論といったフットボールビジネス学科独自の座学が設けられ、2年目は卒業後を見据えたクラブ実習の授業がぐっと増えてくる。

田中祐和さん
一期生の三上冬眞さんは4月から、J3ザスパ群馬で試合運営を担当。磯紅成さんは栃木シティのクラブ事業本部で活躍中だ。
在校生に学校生活について聞いてみた。
東京都出身で2年生の田中祐和さん(19)は当初、プロフットボール学科に入学したが、「サッカーを続けるのは実力的に難しいと判断し、幅広く学べることで将来の選択肢が広がると思い、転科しました」と振り返る。昨年6月からフットボールビジネス学科へ転科したことで、「パソコンのスキルアップを一番実感している。運営の資料や準備のマニュアルのほか、栃木シティの来場者のデータ管理なども任されています」と重要なミッションに就いていることが誇らしそうだ。
座学も真剣に受講するが、栃木シティのホームゲーム前日に取り組む実習、試合当日の運営は特に楽しいという。「僕らがトップチームやクラブを支えられることに感謝しています。その準備を任されていることに責任とやりがいを感じます」と人懐っこい笑顔を振りまいた。
ホームスタジアムの「CITY FOOTBALL STATION」にスポンサーのバナーやプラスチック柵を設置し、場内案内のポップ貼りなどを行う。
卒業後のことはインターンシップなどを経験して決めたいというが、「今はシティのグッズ担当に魅力を感じています」と運営だけではなく、幅広い選択肢を熟慮中だ。
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