本格的な新チーム始動が目立つ高校サッカー界。高校サッカードットコムでは新シーズンに飛躍を見据える全国の強豪校を紹介する。

【vol.32立正大淞南(島根)】
 今年2月の新人戦では前評判通り島根県を制すると、広島皆実米子北高川学園ら全国常連校が揃う中国大会でも優勝。昨チームのレギュラーがほとんど抜けたうえ、13年の国体にも出場したDF饗庭瑞生、FW井上直輝といった主力を怪我で欠く中、立正大淞南は新チームとして挑んだ初の公式戦で結果を残した。島根で築き上げる絶対的な地位の安泰に加え、プリンスリーグ中国でも連覇が有力視されるなど今季も期待の伝統校は新シーズン、幸先の良いスタートを切ることに成功した。

 10年の選手権4強をはじめ11、12年には2年連続で総体4強。近年、全国で好成績を並べ続ける“山陰の雄”は“常に自分に問え!!チームの為に何が出来るか”をチームモットーに全員サッカーを披露する。2014年シーズンはエースナンバー“17”を全国屈指のストライカーFW中島隆司に託し、彼を最前線の軸に据えチーム作りに着手。例年同様島根県、中国ブロックではまさに向かうところ敵なしという状況でチームは総体7連覇、選手権3連覇に加え、プリンスリーグも初制覇を飾る盤石の強さを見せつけた。

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