浦和東は今年は新人戦、関東予選と連続して準決勝進出も、ミスジャッジや不用意なファールが重なりファイナルに届いていない印象だ。平尾監督も「隙をなくして試合巧者にならないと」というが、逆にその悪癖さえなくなれば決勝進出、2011年以来の冬の王座も手の届く場所にある。怪我で長期離脱していたエース小川も選手権予選には復帰する。昨年の選手権はベスト4で浦和西に敗れているが、鬼門突破で7年ぶりの栄冠に突き進むことはできるか。

 今大会のダークホース枠の市立浦和。上記5校と比べると今年度の実績は劣るが、浦和カップ3位、関東予選1回戦では西武台を破るなど実力はある。今年は10番の髙橋が春先の怪我で長期離脱を強いられる中で、主将の吉田らを中心にその穴を埋めるようにチーム力を上げた。インターハイ予選は初戦となった2回戦で正智深谷に敗れ涙を呑んだが、過去2大会を見送ったエースがうまくかみ合えば一躍選手権の主役に名乗りを上げそうな予感は十分ある。

記事提供:埼玉サッカー通信・石黒登

▽第97回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第97回全国高校サッカー選手権埼玉予選日程結果