【流通経済大柏vs前橋育英】
日時:1月10日 14:20kick off
場所:埼玉スタジアム2002
-展望-
圧倒的なタレントを擁する優勝候補がこのセミファイナルで激突する。4年ぶりに千葉の王座奪還を成し遂げ全国の舞台に帰ってきた流通経済大柏と、今夏総体4強の前橋育英。前評判通りの勝ち上がりを披露してきた両校の対戦に好ゲームの予感が漂う。
7年ぶりの優勝を目指す流通経済大柏の今大会は厳しい船出。作陽との壮絶な撃ち合いとなった初戦の激闘をPK戦の末モノにすると、息をつく間もなく迎えた続く2回戦矢板中央戦もそう簡単には勝ち切れない。注目のSB小川諒也に今大会初ゴールが生まれ先制するも、追いつかれ2戦連続のPK戦突入。負傷の正GK鳥井翔太に代わってゴールマウスを守ったGK瀬口隼季の活躍もありこの2回戦を勝利で飾ると、勢いそのままに続く3回戦では水橋、準々決勝では立正大淞南を退けて来たる準決勝へと駒を進めた。そんなチームの調子は確実に右肩上がり。2点先行も逆転を許し、さらには負傷者までもが出る苦しい展開となった初戦を勝ち切ったことがそれ以降の戦いに好影響を与えている。5日の準決勝、立正大淞南戦での完勝は内容も充実。豊富な運動量に裏付けされた攻守において主導権を握るサッカーを展開し、先制、中押し、ダメ押しの3ゴールと盤石の試合運びを見せつけた。注目は得点ランキングトップタイのFW高澤優也。初戦で今大会チーム初ゴールをマークすると、3回戦で決めたチームを勝利に導く値千金の決勝点など今大会ここまで3ゴール。180cmの長身ストライカーは迎える準決勝でもキープレーヤーに挙げられる。また、セットプレーも流通経済大柏の大きな得点源として欠かせない。小川の左足から繰り出される高精度のキックは準々決勝でも2ゴールを生み出すなど確実に彼らの強みとして機能している。
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