星稜の初優勝で幕を閉じた第93回全国高校サッカー選手権。高校サッカードットコムでは今大会の活躍選手をピックアップ!第1弾は【GK・DF】編。

【GK】
■武田啓介(都立三鷹中等教育学校)
 開幕戦という大舞台で放った存在感は群を抜く。高校2年の6月にGKに転向し、短期間でレベルアップを遂げた都立三鷹中等教育学校の守護神は攻撃力溢れる選手が顔を揃える総体王者東福岡の前に堂々と立ちふさがると、計21本のシュートを浴びながらチームの危機を救う好セーブを連発。スタジアムにつめかけた多くの観客を沸かせた。7年ぶりに出場したチームは惜しくも初戦敗退となったが、慣れ親しんだ駒沢の地で堂々たるプレー披露した。

■山ノ井拓己(静岡学園)
 名門のゴールマウスを守る将来性豊かな1年生守護神はチームの8強入りに大きく貢献。圧巻は東福岡と対戦した3回戦。序盤攻勢に出た東福岡のチャンスを確かなシュートストップで阻むと自身もチームも波に乗った。終始集中力を切らすことなく東福岡の攻撃をシャットアウトして掴み取った2戦連続無失点勝利。優勝候補撃破の立役者は今後も大注目の逸材だ。

【DF】
■鈴木大誠(星稜)
 チーム史上初の日本一に導いた立役者の一人。前回大会でも2年生ながらスタメンに名を連ねていたリーダーシップ溢れる主将はチームをまとめながら、ピッチ上では守備の要として最終ラインを統率。鈴木率いる星稜は今大会全5試合を戦い3失点と、ストロングポイントである堅守を存分に発揮した。全国高体連サッカー部技術委員会発表の優秀選手にも選出されている。

■宮本鉄平(前橋育英)
 184cmの長身CBはチームの準優勝に攻守両面で貢献。初戦初芝橋本戦ではスコアレスで迎えた後半、CKからヘディングシュートを叩き込み値千金の決勝点をマークすると、続く3回戦山梨学院高等学校戦でも1点ビハインドの後半に再び頭で同点ゴール。2戦連発でチームを勝利に導いた。また、本職の守備でも奮闘。チーム史上初となる決勝進出はこの選手なくしては難しかっただろう。

■小川諒也(流通経済大柏)
 来季FC東京への加入が内定している攻撃的SBは前評判通りの活躍。主戦場とする左サイドで圧巻のプレーを披露した。堅実な守備はもちろん、得意の攻撃では2回戦矢板中央戦で今大会初ゴールをマークすると、準々決勝立正大淞南戦では得意の左足から放たれるFKで2ゴールを演出。極めつけは準決勝前橋育英戦、後半から左SHにポジションを移すと後方からのロングボールに反応、ゴール前に飛び出し鮮やかなループシュートで先制ゴールを決めた。

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