星稜の初優勝で幕を閉じた第93回全国高校サッカー選手権。高校サッカードットコムでは今大会の活躍選手をピックアップ!第2弾は【MF】編。

【MF】
■鈴木徳真(前橋育英)
 U-19日本代表に選出された実績を持つ注目選手は、期待通りの活躍を見せ優秀選手に選出。派手なプレーは多くないものの中盤の底から繰り出す精度の高いパスは他を凌駕。また、守備面でも持ち前の危機察知能力を武器に幾度となくピンチの芽を摘み取った。ベストプレーは準決勝流通経済大柏戦で挙げたチームを救う起死回生の同点ゴール。1点ビハインドで迎えた試合終了間際、相手のクリアボールをゴール前でコントロールすると右足一閃。自らのゴールでチームを決勝の舞台へと導いている。

■渡邊凌磨(前橋育英)
 攻撃の要として大車輪の活躍。ポゼッションサッカーを展開するチームの中でフィニッシャーとしての力強さが際立った。両足から繰り出される強烈なシュートは観客を魅了し、左サイドから切り込み、右足を振り抜く鮮やかなゴールを叩き込んだ決勝でのゴールは印象的。また、大会を通してセットプレーのキッカーも務め多くのチャンスを演出した。

■中島賢星(東福岡)
 夏冬2冠を目指した総体王者の主将として並々ならぬ覚悟で臨んだ今大会はチームの3回戦敗退に加え、自身も思うようなパフォーマンスを披露することができず。決して納得いく活躍はできなかったが、それでも来季横浜F・マリノスへの加入も内定している万能型アタッカーは随所でその潜在能力を見せつけた。都立三鷹中等教育学校との開幕戦では大会ファーストゴールをヘディングでマークすると、2回戦草津東戦では左足から芸術的なシュートを叩き込みチームにダメ押しとなる3点目をもたらしている。

■君垣隆義(米子北)
 チームを初の16強に導いた左MF。初戦となった昌平戦、スコアレスで迎えた後半に自ら獲得したPKを沈めて記録した今大会初ゴールは殊勲の決勝ゴール。さらに2回戦中京大中京戦、3回戦星稜戦でも立て続けにゴールをマークし3戦連発。見事得点王に輝いた。

■伊藤涼太郎(作陽)
 U-17日本代表MFのプレーを今大会見ることができたのはわずか1試合であったが、限られた時間で格の違いを見せつけた。初戦となった流通経済大柏戦では1点ビハインドの後半、PA外からの右足ミドルで豪快にゴールネットを揺らすと、同点で迎えた終盤には華麗な突破から左サイドを破ると鮮やかなループシュートを叩き込み一時は勝ち越しとなる自身2ゴール目。チームは悔しい初戦敗退を味わったが、名門の背番号10を背負う男は大器の片鱗を覗わせるプレーを見せつけた。

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