埼玉では西武台西武文理が全国切符を掴み取った。2年連続10回目の出場となる西武台はFW橋本陸、FW新行内一輝、FW川田航平が形成する強力3トップに、MF今井祐太朗らが絶妙な融合を見せる自慢の攻撃が十分に機能し埼玉県大会連覇。今年に入って新人戦、関東大会と立て続けに戴冠し、総体制覇で3つ目のタイトル獲得となった。迎える今大会は、栄冠にあと一歩のところまで迫った1995年大会の準優勝を超える初の頂点を目指す。 

 千葉に王国を築く2つの名門は優勝候補の一角を担う。まずは2年ぶり12回目の総体に挑む流通経済大柏から。DF小川諒也(現FC東京)を擁し4強まで勝ち上がった昨冬選手権は記憶に新しいが、過去を振り返ると好成績がずらり。選手権、総体は各一度ずつの全国制覇、13年には高校年代最高峰プレミアリーグを制し日本一に輝いた。主将を務めるDF本村武揚やFW兼田晏音睦らを擁し、今年もスピード感溢れるサッカーは健在。2年ぶりの全国で躍動する準備は万端だ。続いてこちらも実績抜群、過去最多8回の全国総体制覇を誇る市立船橋も負けていない。U-18日本代表にも名を連ねるFW永藤歩や、プレミアリーグEAST得点ランキング2位の工藤友暉(第7節終了時点)ら戦力の充実が著しい今チームは、連覇の期待を背負いながらも初戦敗退を喫した前回大会のリベンジを誓っている。

 その他、昨夏の開催地山梨代表となった帝京第三を筆頭に、佐野日大(栃木)、桐生第一(群馬)、明秀日立(茨城)らがライバルを退け全国出場。関東ブロックはまさに強者揃いだ。

関東