続いて、前回大会では過去2度阻まれていた鬼門の準決勝を突破するも、初の決勝で涙。今年こそ全国初制覇を目指す大津(熊本)も優勝候補の一角に挙げられる。最注目はU-18日本代表に名を連ねるDF野田裕喜、FW一美和成の2人。野田はすでにロアッソ熊本の強化指定選手としてJリーグデビューを飾るなど早くから逸材として注目を集め、今季もDFリーダーとしてフル稼働。一方、182cmの大型FW一美も昨季に引き続き今季もゴールを量産。首位を走るプリンスリーグ九州(第9節終了時点)では、11ゴールをマークし堂々の得点ランキングトップに立っている。また、前述の2人に加え熊本県予選決勝で2ゴールをマークしたMF原岡翼や、昨季から主力を務めるMF河原創らトップクラスの選手を各ポジションに配置。悲願の日本一へ、混戦のトーナメントを勝ち抜く力は十分にあるだろう。

 また、鵬翔(宮崎)や鹿児島実(鹿児島)といった日本一の実績を誇る強豪校も躍進の可能性十分。前回大会4強の海星や、昨冬全国選手権出場校の長崎総科大附らがひしめく長崎を制し、初の全国総体出場を決めた長崎南山も全国での果敢なチャレンジが期待される。そして最後に沖縄からは那覇が5年ぶり5回目の出場。初戦の相手は尚志(福島)に決まり、厳しい戦いが予想されるが、なんとか一矢を報い勝利に繋げていきたいところだ。

九州・沖縄

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