全国高校サッカーインターハイは準決勝の戦いへ突入。ファイナル進出を懸けた注目の一戦を展望する。

【東福岡(福岡)vs立正大淞南(島根)】

 連覇へ向け2年連続での4強入りを果たした東福岡と過去3度目となる4強進出を手繰り寄せた立正大淞南が激突。栄光の全国制覇へあと2勝と迫った両雄の対峙は激戦必至。

 まずは前回大会優勝校の東福岡。連覇という大きな期待を背負って迎えた注目の初戦、U-18日本代表校コンビMF森島司、MF小林颯を擁する四日市中央工(三重)を4対1の逆転劇で破ると、続く日大藤沢(神奈川)戦では2対1と接戦を制して8強進出。百戦錬磨の王者として、十分な風格が漂い始める中迎えた準々決勝ではこれまで流通経済大柏(千葉)、星稜(石川)らを退け快進撃を続けた履正社(大阪)をFW餅山大輝の決勝弾で下して4強入り。今大会初のクリーンシート達成も付け加わり、充実の準決勝進出となった。

 迎える準決勝、注目選手は今大会ここまでスーパーサブとしての役割を担い、3試合連続途中出場ながら2得点をマーク、準々決勝ではチームを勝利に導く決勝点を挙げたFW餅山大輝。184cmの長身による高さと強さを兼ね揃える背番号9は再び試合を決める活躍を見せることはできるのか。MF中村健人、MF藤川虎太朗らチャンスメーカーとのコンビネーションで立正大淞南ゴールをこじ開けたい。

 対するは山陰に身を置くライバル同士の対峙として注目を浴びた米子北(鳥取)戦をPK戦の末制した立正大淞南鹿児島実(鹿児島)、草津東(滋賀)らを退け12年大会以来3年ぶりの準決勝に登場する。ここまで勝利の原動力となっているのは4試合を戦い2失点と安定感抜群の守備力。主将としてチームを統率するDF饗庭瑞生を軸とした4バックを構え、最後方には3試合PK戦勝利の立役者GK小笠姫馬が砦を築く。組織的かつ粘り強い堅守が次戦でも鍵を握るだろう。さらに守備陣の踏ん張りが今大会3ゴールのFW杉本龍哉、1ゴールのFW井上直輝が起点となる攻撃陣に奮起を促す。過去2度阻まれている鬼門の準決勝突破へ、攻守に好循環を生んで王者撃破を成し遂げたい。

▽東福岡チームデータ
“赤い彗星”東福岡(福岡)、史上7校目の連覇へ挑む!

▽立正大淞南チームデータ
“山陰の雄”が目指すは初の日本一!立正大淞南(島根)が10度目の全国総体に挑む!

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