写真:強力攻撃陣に注目の東京実業

■多摩大目黒vs東京実業
 東京実業優位の見方が強い今対戦。Aブロックにおいて打倒関東一を目指す有力候補に挙げられる東京実業は、所属するT2リーグでもここまで順調に勝ち点を伸ばし首位を走る。とりわけ17試合中45得点(10月6日現在)を挙げる攻撃陣は強力だ。T2得点ランキングトップを走るFW栗田マークは今大会初戦の都立小松川戦でも2ゴールを挙げる活躍を披露。攻撃の要、FW萩原陸は同ランキング2位につけ、彼らの織り成す攻撃は躍動感に溢れる。さらに前述の2人に隠れがちではあるものの、FW黒川滉揮は注目の好選手。1回戦では栗田マークと共に2トップの一角を担ったがサイドでのプレーも高いレベルでこなす魅力がある。チーム浮沈を左右するキープレーヤーに成り得るだろう。

 一方、その東京実業に対峙するは多摩大目黒。開幕から未勝利、連敗が続く苦しいリーグ戦の鬱憤を晴らすかのように、今大会は連勝で西が丘にあと一歩と迫った。ここまで早大学院学習院と一次予選突破校相手に引導を渡す勝ち上がり。2試合共に喫した失点はやや気になるところではあるものの、こちらも好調攻撃陣の奮闘に期待したい。MF中村亮太やMF鰺坂賢らが攻撃を牽引する。1、2生がチームの中心と、まだまだ成長過程にあるチームの可能性は無限に広がっている。

■駒澤大学高等学校vs都立駒場
 共に5年ぶりの全国を目指す2014年シーズンのタイトルホルダーがここで激突。昨季、初の総体王者に登り詰めた駒澤大学高等学校と、関東王者戴冠に沸いた都立駒場。両校の実力均衡は顕著。1点を争う接戦が予想される。

 前回大会はこのラウンド16で涙を飲んだ両校。駒澤大学高等学校は優勝候補大本命の位置付けながら都立三鷹中等教育学校に下剋上を許すまさかの敗戦を喫した。今季も開幕から低調な滑り出しとなり、リーグ戦においては優勝争いに絡むことはできず。それでも今月に入ってからの直近2試合は國學院久我山多摩大目黒に連勝し良い形でシーズンを終えると同時に、迎える選手権に向けてもきっちりと照準を合わせてきた。MF矢崎一輝、MF野本克啓ら中心選手の好調も勝利を後押しする。ライバル撃破へ、周囲の期待は大きい。

 対して、都立東久留米総合と演じた激闘から1年、都立駒場も西が丘へ向け気合十分。今季リーグ戦2桁得点をマークし、T2得点ランキング上位に名を連ねるFW片岡勇介、堅固な守備を統率するDF伊藤富一と攻守に要を据えて勝利を目指す。DF伊藤富一は前回大会準々決勝都立東久留米総合戦を2年生唯一のスタメンとして戦った。当時の左SBから今チームではCBへとポジションを移し出場が濃厚。迎える決戦に懸ける想いは人一倍強いだろう。

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2015年 第94回全国高校サッカー選手権東京二次予選

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