各地で熱戦が続く第94回全国高校サッカー選手権予選。高校サッカードットコムでは今大会これまでに注目を集めた番狂わせをピックアップ。その戦いぶりを振り返る。

写真:全国4強の関東一を破り、2年連続の西が丘へと駒を進めた堀越

■今季総体出場校の牙城を崩した大阪学院、堀越

 大阪からは今季総体予選優勝校の大阪桐蔭が初戦敗退を喫するニュースが飛び込んだ。シードを得て5回戦からの登場となった王者を破ったのは大阪学院。前半終了間際の先制点でリードを奪うと、後半にも2点を追加しまさに完勝。近年、コンスタントに全国経験を積み重ねてきた大阪桐蔭を一蹴し番狂わせを演じてみせた。俄然勢いの増す大阪学院には準優勝に輝き全国まであと一歩に迫った07年以来となる快進撃に期待が懸かる。また、大阪ではプリンスリーグ関西所属の大阪産大附も5回戦から登場し、初戦敗退と悔し涙を飲む結果に。初芝立命館を相手にPK戦の末敗れ、ジャイアントキリングを献上した。

 続いて東京では今季全国総体4強に名を連ねた関東一が準々決勝で敗れる衝撃。今季関東大会、総体、都リーグと3冠を成し遂げた王者の牙城を崩したのは堀越。今季ここまでの公式戦はいずれも振るわない結果に終始したが、集大成となる今大会で大仕事をやってのけた。1点ビハインドの後半に齊藤一輝のゴールで追いつくと、攻め手を強める関東一相手に粘りの守備を継続。すると、勝負が委ねられた延長戦、東岡信幸が直接FKを沈め歓喜の勝利を掴み取り、2年連続となる聖地・西が丘へと駒を進めた。

【次のページ】 北海道では波乱の連続。全国各地の番狂わせに注目が集まる

【PR】サイパンフットボールビジネスアカデミー、2016年4月開校!