先日閉幕した第94回全国高校サッカー選手権東京都大会。約2ヶ月に及んだ2次予選、東京代表の座を懸けた激闘を振り返る。

写真:決勝後表彰式より

■Bブロック:王者が3連覇の偉業達成

 混戦模様を呈した優勝争いを制し、3年連続の戴冠を果たしたのは國學院久我山。FW多嶋田雅司の決勝点で制した暁星高等学校との初戦から始まり、決勝では帝京を相手にPK戦の末勝利と厳しい戦い経て、史上3校目の偉業を成し遂げた。

 常に結果が求められるチームは今季試行錯誤を繰り返した。4-3-3の布陣は不変のもと、MF宮原直央主将の右SB転向や、3トップのメンバー編成等チームにとって最善の施策を探る。共に準優勝に終わった関東大会予選、総体予選、さらには1回戦敗退と苦杯を舐めた全国総体を経験し、チームとしての完成度は高まりを見せた。

 

 テクニックに秀でる前線、3トップを務めるのはFW澁谷雅也、FW小林和樹、FW内桶峻の3人。いずれも昨季からチームの主力を担った選手達であり、MF名倉巧やMF鈴木遥太郎といったインサイドハーフと共に高精度なパスワークを披露。今大会は4試合で5得点とやや迫力不足は否めないが、さらなる連携向上を促し全国に標準を定めたいところ。また守備面に目を移せば盤石の安定感を誇った印象。GK平田周、DF野村京平らを中心に4試合で喫した失点はわずかに1点と結果を残した。抽選の結果、注目の全国大会1回戦の相手は広島皆実(広島)に決定。3年連続7回目の大舞台、これまでの最高成績となる08年大会の8強越え、さらには初の日本一を目指す。

 続いて、6年ぶりの王座奪還に迫った帝京は決勝で涙。第70回大会全国優勝時の主将、日比威監督のもと古豪復活へ挑戦を続ける名門は優勝こそ逃したものの、改めて強さを誇示。強力なサイド攻撃と堅守は来季のさらなる進化に期待を抱かせる。また4強に名を連ね、西が丘を戦った2校の活躍も素晴らしかった。今大会5ゴールを挙げたU-17北朝鮮代表FWリャンヒョンジュ擁する東京朝鮮中高級学校や、自慢のパスサッカーで修徳東海大高輪台らを破った成立学園も十分な存在感を示す結果に。彼らの想いも背負い、國學院久我山イレブンには全国に挑んで欲しいところだ。