先日行われた抽選の結果、野洲(滋賀)との対戦が決まり、より一層の注目を浴びるのは聖和学園(宮城)。宮城県予選決勝では宮城県工を相手に1点ビハインドの後半アディショナルタイムに同点、そして延長戦の末勝ち越しと劇的勝利を飾って2年連続3回目の優勝を決めた。ドリブルやショートパスを主体としたテクニックが光るサッカーは観る者すべてを魅了する。がっぷりよつに組み合うことが期待される野洲との一戦は紛れもなく1回戦屈指の好カードである。

 その他、じつに18年ぶりの選手権出場となる日大山形(山形)をはじめ、遠野(岩手)、秋田商(秋田)、尚志(福島)の4チームも決して侮るべからず。特に昨冬選手権で東北勢唯一の16強入りを果たした尚志は今季プリンスリーグ東北を初制覇。MF高梨起生やFW小野寛之らが織り成す自慢の攻撃は試合を重ねる中でより精度が増し、リーグ断トツの総得点数69を叩き出した。悲願の全国初制覇へ、その可能性は大いに秘めている。

▽北海道・東北
札幌大谷(北海道)2年ぶり2回目
青森山田(青森)19年連続21回目
遠野(岩手)3年連続25回目
聖和学園(宮城)2年連続3回目
秋田商(秋田)2年ぶり41回目
日大山形(山形県)18年ぶり13回目
尚志(福島県)2年連続7回目

▽全国高校サッカー選手権の日程・結果はこちら
2015年 第94回全国高校サッカー選手権