さらに、これまで覇権を分け合ってきたライバルを押し退け、全国へ名乗りを挙げた好チームの存在も侮れない。かつて一時代を築いた名門・国見や4連覇を狙った長崎総科大附らが凌ぎを削る長崎からは長崎南山(長崎)が初出場。今夏総体で初の全国ピッチを経験した新王者は主将を務めるFW早川祥平ら3トップを前線に据えた攻撃力を武器に全国初勝利を目指す。また、県予選決勝で12年度全国覇者・鵬翔を相手に衝撃の5発大勝を収めたのは日章学園(宮崎)。大一番では1点のビハインドを背負うも、FW岩切拳心、FW河野魁人らのゴールで逆転し底力を見せつけた。10年、13年と過去2度経験した8強越えへ、まずは富山第一(富山)との初戦に照準を合わせたい。そして本土最南端の地、鹿児島からは鹿児島城西が2年連続6回目の出場。FW岩元颯オリビエ(現ジュビロ磐田)を絶対的エースに据えながら初戦敗退を喫した前回大会から1年、今大会は県予選準決勝で鹿児島実を、決勝で神村学園をそれぞれ下して連覇を果たした。初戦では札幌大谷(北海道)と対戦する。

 その他、佐賀北(佐賀)、大分(大分)、那覇西(沖縄)がそれぞれ王座奪還を果たして全国へと挑む。

▽九州
東福岡(福岡)3年連続17回目
佐賀北(佐賀)5年ぶり7回目
長崎南山(長崎)初出場
大津(熊本)3年ぶり16回目
大分(大分)3年ぶり8回目
日章学園(宮崎)3年連続12回目
鹿児島城西(鹿児島)2年連続6回目
那覇西(沖縄)2年ぶり14回目

▽全国高校サッカー選手権の日程・結果はこちら
2015年 第94回全国高校サッカー選手権