3連覇を狙った履正社や総体優勝校・大阪桐蔭ら有力校の早期敗退が相次いだ大阪を制したのは阪南大高。大阪府予選決勝ではFW福元祐介の決勝点で興國との接戦を制し初戴冠。過去2度涙を飲んだ決勝でようやく勝利を掴み取る“三度目の正直”となった。今季はプリンスリーグ関西において一時首位に立つなど、常に上位争いに身を置いた阪南大高。全国を見据え、強豪との試合を重ねたことでチームはより逞しさが増した印象を受ける。迎える初の選手権、攻守のキーマンにはDF小松拓幹を挙げたい。守備の要として奮闘する一方、攻撃参加時の得点力は魅力的。今季リーグ戦ではチーム最多タイとなる6ゴールをマークした。彼をターゲットとするセットプレーはチーム期待の得点源となるだろう。初戦はなんと開幕戦、駒澤大学高等学校(東京)と激突する。注目の一戦における戦いぶり次第では今大会の躍進も十分可能である。

第94回高校サッカー選手権:阪南大高チームデータ

■年、回数:初出場
■選手権における最高成績:-
■創部:1964年
■部員数:149名
■監督:濵田豪
■主なOB:-
■予選結果
決勝:1-0 vs 興國
準決勝:4-0 vs 桜宮
準々決勝:2-1 vs 大体大浪商
6回戦:1-0 vs 関大北陽
5回戦:4-0 vs 阿武野

▽2015年高校サッカー選手権大阪大会結果
高校サッカー選手権大阪大会結果