第94回全国高校サッカー選手権大会がいよいよ開幕。果たして7日間の激闘を経て、日本一の称号を手に入れるのはどのチームか。高校サッカードットコムでは大会を展望する。

■優勝候補筆頭は東福岡!市立船橋、大津らが対抗馬に名乗り!

 優勝候補最有力にはやはり東福岡(福岡)を推す声が強い。今夏総体で史上6校目となる連覇を成し遂げた名門は97年以来の夏冬制覇を見据える。“ヒガシの10番”を背負うMF中村健人を筆頭に、今夏総体得点王に輝いたMF藤川虎太朗、U-18日本代表にも名を連ねるGK脇野敦至ら総勢281名の部員を代表するイレブンはタレント揃い。そんな東福岡にとって最大の山場は順当に勝ち上がって迎える3回戦か。こちらも優勝候補に挙げられる市立船橋(千葉)と相対し、今夏総体の決勝カードが再現される可能性は高い。

 FW永藤歩(モンテディオ山形内定)、椎橋慧也(ベガルタ仙台内定)のプロ内定コンビを擁する市立船橋を筆頭に、有力対抗馬には大津(熊本)、前橋育英(群馬)、青森山田(青森)を挙げたい。U-18日本代表FW一美和成、DF野田裕喜(ともにガンバ大阪内定)と絶対的な中核がチームを支える大津と、前回大会準優勝校でFW横澤航平、FW野口竜彦の強力2トップが存在感を放つ前橋育英。強豪が対峙する1回戦は屈指の好カード。大注目の一戦は両者にとって、今後の勝ち上がりを占う試金石となるだろう。

 前回選手権、今夏総体とトーナメントコンペティションにおける不調が目立つ青森山田は雪辱に燃える。MF神谷優太(湘南ベルマーレ内定)、DF常田克人(ベガルタ仙台内定)をはじめ圧倒的な選手層を武器に頂点を狙うだけの力は十分。果たして、野洲(滋賀)、矢板中央(栃木)ら難敵ひしめくブロックを勝ち上がることはできるのか。

 さらに、連覇を目指す星稜(石川)も決して侮ることはできない。今年9月には河崎護監督が戦線に復帰し、より一層のレベルアップを図るディフェンディングチャンピオンは01年の国見(長崎)以来となる15年ぶりの連覇を目指す。

 その他、来季のJリーグ入団内定選手をはじめ、注目選手擁する強豪も優勝争いに名を連ねてくるだろう。得点王候補一番手、U-18日本代表FW小川航基(ジュビロ磐田内定)が君臨する桐光学園(神奈川)、U-18日本代表FW岩崎悠人が脚光を浴びる京都橘(京都)はともに悲願の日本一へ。また、MF森島司(サンフレッチェ広島内定)擁する四日市中央工(三重)は91年以来となる王座奪還へ照準を合わせている。

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