東福岡・餅山大輝(写真:選手名鑑より)
激闘の準決勝から中1日。4144校の頂点を決める熱き戦いはついにファイナルの時。決戦の地、埼玉スタジアム2002に集う両雄が頂点を懸けて激突する。
【東福岡 vs 國學院久我山】
総体覇者の称号を引っ提げ、“前評判通り”の勝ち上がりを見せる東福岡(福岡)。快勝した初戦の遠野(岩手)戦を皮切りにここまで順当に勝利を重ねる中、総体決勝の再戦となった市立船橋(千葉)との3回戦を経てチームの強度はより増した印象を受ける。準決勝では前回大会王者の星稜(石川)を圧倒。今大会初スタメン初ゴールを挙げたMF藤川虎太朗、さらには貴重な追加点を決めたMF鍬先祐弥と、新たなヒーローが名乗りを挙げ完勝を収めた。
また、MF中村健人がタクトを揮う攻撃もスムーズに組織される。ポストプレーが冴えるFW餅山大輝をターゲットに中村、藤川と2人のインサイドハーフが自由自在にピッチを駆け巡る攻撃は決勝でも鍵を握る。97年以来の夏冬連覇へ、残すは泣いても笑ってもあと一つ。“赤い彗星”は遂に17年ぶりの王座奪還を果たすこととなるのだろうか。
対するは決して高いとは言い難かった“前評判を覆し”、初の決勝へ臨む國學院久我山(東京)。今大会は広島皆実(広島)、前橋育英(群馬)ら並み居る強豪をいずれも接戦の末退け快進撃を続ける。東京勢として17年ぶりに挑んだ準決勝では格上と見られた青森山田(青森)を逆転で撃破。途中出場となったMF戸田佳佑の後半AT弾で引導を渡すと初のファイナルチケットを掴み取った。
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