先日閉幕した第94回全国高校サッカー選手権大会。高校サッカードットコムでは各地域別に今大会の活躍を振り返る!第3弾は【東海・北信越編】!

 2000年から国見(長崎)が5年連続を達成して以来となる4年連続4強へ名を連ねた星稜(石川)。ディフェンディングチャンピオンとしてそれ相応のマークを受けた中で、玉野光南(岡山)、明徳義塾(高知)らを退けた勝ち上がりには王者の貫禄を感じさせた。決勝進出を懸けた東福岡(福岡)戦では苦汁を舐める結果で今大会を終えたものの、FW窪田翔や、DF岡田勇斗ら充実の戦力が揃う来季も期待大。また、主将を務めたMF阿部雅志ら選手の頑張りはもちろんのこと、昨年9月に戦線復帰を果たし彼らをここまで導いた河崎護監督の手腕も見事なものであった。

 続いて、富山第一(富山)、中京大中京(愛知)もしっかりと足跡を残した。2年前の選手権を制した富山第一はFW坂本裕樹の決勝点で制した日章学園(宮崎)との2回戦を皮切りに、3回戦では矢板中央(栃木)を接戦の末破って8強進出。準々決勝では青森山田(青森)に惜敗を喫したが、強豪を苦しめる健闘ぶりが光った。さらに、中京大中京初芝橋本(和歌山)、札幌大谷(北海道)を連破して16強に名乗り。目標に掲げた過去最高の4強入りを逃したが、札幌大谷戦におけるMF辻星哉の50メートルFK弾など随所でインパクトを残す大会となった。

 一方で、2年ぶり32回目の全国へ挑んだ四日市中央工(三重)は有力選手を擁しながらも初戦で涙。来季のサンフレッチェ広島入団が内定しているMF森島司と、MF小林颯の2枚看板を軸に、1991年度以来となる全国制覇を目指したが夢は絶たれる結果に終わった。

▽各校結果は以下の通り
新潟明訓(新潟)・・・2回戦
東京都市大塩尻(長野)・・・2回戦
富山第一(富山)・・・8強
星稜(石川)・・・4強
丸岡(福井)・・・初戦敗退
藤枝東(静岡)・・・初戦敗退
中京大中京(愛知)・・・3回戦
各務原(岐阜)・・・3回戦
四日市中央工(三重)・・・初戦敗退

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2015年 第94回全国高校サッカー選手権