高校サッカードットコムでは全国津々浦々、強豪校の2015年シーズンを振り返る!今回はトーナメントコンペティションでは苦戦を強いられるも、06年度以来のプリンスリーグ東海制覇を果たした静岡学園(静岡)をピックアップ。
【 静岡学園(静岡)・プリンス制覇を成し遂げ挑む新シーズンに復権を狙う 】
圧倒的な攻撃的サッカーの元祖とも謳われる静岡を代表する名門は今季総体、選手権において全国出場を逃す悔しい結果に。総体では県予選準々決勝で飛龍に、選手権では決勝で清水桜が丘を相手にいずれも惜敗を喫し涙を飲んだ。それでもプリンスリーグ東海では名門の面目を保つ戴冠。ジュビ口磐田U-18との熾烈なデットヒートを制して9年ぶりとなる優勝を飾った。その後のプレミアリーグ参入戦では惜しくも大津(熊本)に敗れ、2013年度以来となるプレミアリーグ復帰はならなかったが、価値あるタイトルを手にしたと言える。1年次から守護神を務めるGK山ノ井拓己らが最終学年を迎える来季はサッカー大国静岡に懸かる期待を一身に背負い復権を期す。今年1月に行われた新春高校サッカー強化研修大会(裏選手権)では準優勝に輝くなど、まだまだチームは土台作りの段階ながらも手応えを得る。“静学”の名を再び轟かせるべく、全国の頂点を知る名門は新シーズンに挑む。
▽2015年主なシーズン戦績
リーグ戦:プリンスリーグ東海優勝
総体:静岡県大会8強
選手権:静岡県大会4強
▽2015年ピックアッププレーヤー
【MF旗手怜央】
2014年度全国高校選手権優秀選手にも選出された旗手は今季から背番号10を背負い堂々たるプレーを披露。抜群の突破力と秀逸なテクニックを兼ね揃える世代屈指のアタッカーは最終学年の今季、全国出場を果たすことはできなかったものの各大会で観客を唸らせる強烈なインパクトを残した。大学への進学が予定されている来季以降もさらなる成長が期待される。
静岡学園