全国の高校サッカープレーヤーが憧れる冬の風物詩、第96回全国高校サッカー選手権決勝が1月8日に41,337人 が見守る中で行われ、前橋育英(群馬)が後半アディショナルタイムに全国総体で得点王に輝いた2年生FW榎本樹の決勝ゴールによって流通経済大柏(千葉)に1-0で勝利し優勝を決めた。

 アルビレックス新潟に来季加入内定のDF渡邊泰基擁、ガンバ大阪加入内定のCB松田陸、そしてFW飯島陸らも主力として戦った前回大会は5試合連続無失点で決勝まで駆け上がるも、当時を知る選手たちが「忘れられない」という青森山田(青森)との決勝戦での屈辱的な大敗。あの敗戦から1年。今年の前橋育英は全国総体では流通経済大柏(千葉)に0-1で敗れ惜しくも4強止まり。また、プリンスリーグ関東では優勝を果たすも、その後行われたプレミアリーグ参入戦ではジュビロ磐田U-18(静岡)にPK戦の末に敗れ高校年代最高峰のリーグ、プレミアリーグ昇格を逃した。

 敗戦を経て臨んだ選手権本大会では、攻撃力と守備力を兼ね備えた前橋育英は4戦15得点1失点で3度目となる決勝の舞台に登り詰め、ついには鉄壁の流通経済大柏の守備を切り崩し初の優勝を果たした。

▽第96回全国高校サッカー選手権
第96回全国高校サッカー選手権日程結果