Jリーグ元年となった1993年(平成5年)の1月1日に開幕した第71回全国高校サッカー選手権大会は優勝候補が次々と敗退していく中で、唯一順当に残った国見(長崎)が山城(京都)を2-0で退け選手権を制した。1992年の夏の全国総体で注目を集めた"和製フリット"こと山城のFW石塚啓次はけがのため決勝戦(後半途中出場)のみの出場となった。

 夏の全国総体は栃木県で行われ、国見(長崎)が鹿児島実(鹿児島)を2-1で下し7年ぶりとなる優勝を決めた。高円宮杯全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会(※高円宮杯U-18サッカーリーグが後継大会)は清水商(静岡)が1-0で鹿児島実業を下し優勝を果たした。

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