平成が間もなく終わろうとしている。高校サッカードットコムでは平成の30年間を振り返る。今回はスポーツ界ではサッカーが話題をさらった印象が強い1993年(平成5年)。
7月18日、第40回衆院選が実施され、自民党が過半数を割り込み、結党以来初めて野党に転落した。戦後長らく日本の政治体制だった、「55年体制」が終わりを迎えた。サッカー界では1993年(平成5年)5月15日、ついにその日がやってきた。国立競技場で行われたJリーグ開幕戦、ヴェルディ川崎対横浜マリノスは5万9626人の観衆の中行われ、横浜マリノスが2-1で勝利した。試合の模様は生中継され、関東地区では視聴率32.4%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録した。
Jリーグが開幕したその年の秋、10月28日、カタールの首都・ドーハのアルアリ・スタジアムでサッカー日本代表は奈落の底に突き落とされる。1994年アメリカワールドカップ・アジア地区最終予選第4戦終了時点で首位の日本はイラクと対戦。試合終了間際のロスタイムにイラク代表に同点ゴールを決められ、FIFAワールドカップ初出場に近づいていた日本が一転、予選敗退する結末となった。