平成が間もなく終わろうとしている。高校サッカードットコムでは平成の30年間を振り返る。今回は年金記録未統合、賞味期限改、偽装表示など日本中に不信や不安が広がった2007年(平成19年)。高校サッカー界では夏・冬共に千葉勢が高校日本一に輝いた。
不信、不安が広がる・・・参院選で自民党が歴史的敗北
年金記録未統合5000万件が4月に判明。この問題が7月29日に投開票された安倍晋三政権下で初の本格的な国政選挙となった第21回参院選で争点となり、自民党が37議席しか獲得できず歴史的敗北を喫した。与党は参院で過半数を失い、衆院と参院とで多数派が異なる「ねじれ」が生じた。続投した安倍晋三首相だったが、9月12日に突然、辞任を表明し福田内閣が誕生した。
不信や不安が広がった1年でもあった。1月に大手菓子メーカーの不二家が消費期限切れ牛乳を使用してシュークリーム2000個を製造・出荷していたことが発覚。その後も、北海道のお土産として人気のお菓子「白い恋人」の賞味期限改ざんなど不祥事が相次いだ。また、吉兆グループの高級料亭「船場吉兆」は牛肉の産地を偽装するなど、偽装表示も問題となり日本人の食への信頼が大きく揺らいだ。