両雄のファイナル初対戦。第98回全国高校サッカー選手権神奈川2次予選決勝で、後半9分、左サイドから中央へ折り返したパスをMF浅野葵が押し込み、日大藤沢が全国総体優勝校でセレッソ大阪加入内定のFW西川潤を擁する桐光学園を1-0で下し5年ぶりの優勝を果たした。DF青木駿人主将は「去年の選手権の負けからこの一年を頑張ってきた。桐光だけには絶対に負けられないと思った」と苦労してつかんだ勝利の喜びを噛み締めた。
今年の日大藤沢は2年前に強豪校が参戦するルーキーリーグを制した選手たちが3年生となり、当初から期待値が大きかった世代。だが、今季はスタートから苦しんだ。リーグ戦では優勝争いに食い込んでいたものの、ここ一番で勝負弱さを露呈。夏の総体予選は準決勝で桐光学園に0-1で敗れ、全国を逃した。しかし、夏以降に選手が台頭すると選手権予選ではついに、最大のライバル・桐光学園を下し全国4強を成し遂げた2014年度以来の全国行きを決めた。間もなく開幕を迎える全国選手権。日本一を目指す日大藤沢の初戦は1月2日に行われる2回戦、広島皆実(広島)戦だ。
▽第98回全国高校サッカー選手権神奈川予選
第98回全国高校サッカー選手権神奈川予選