今大会も安定した力を発揮している。3試合で9得点・0失点。初戦の熊本国府戦では3−0で快勝すると、続く3回戦では晴山のハットトリックなどで神戸広陵を5−0で下した。準々決勝の仙台育英戦では1点に止まったものの、守備陣がタフに守って無失点。「本当に苦しい試合で立ち上がりの1点を守り切れたので良かった」と古沢徹監督が振り返った通り、勝負強さを発揮して4強へと駒を進めた。
隙のない戦いぶりを見せている帝京長岡。だが、現状に満足していない。「自分たちがやろうとしているボールを動かすサッカーができなかった。でも、それは伸びしろ。準決勝までに良い準備をして、一番強い青森山田と戦いたい」とは古沢監督の言葉だ。青森山田はロングボールやセットプレーに強みを持つが、準々決勝で似たチームの仙台育英と対戦できたのもプラス。帝京長岡の下部組織である長岡JrユースFC時代から期待されてきた世代が、悲願の日本一をつかめるか。チームと新潟県の歴史を変えるべく、全力で王者に立ち向かう。
▽第98回全国高校サッカー選手権
第98回全国高校サッカー選手権