昌平イレブン(写真提供=オフィシャルサポート)
■山梨学院vs昌平)
技巧派が揃う昌平が初の4強入りを目指し、堅守が武器の山梨学院高等学校に挑む。
今大会の昌平は高川学園(2-2、8PK7)との1回戦で0-2から土壇場で追い付き、PK戦で勝利を手にした。この苦戦を契機に攻撃陣が目を覚ますと、続く京都橘との2回戦(2-0)ではエースの小見<洋太(3年/新潟入団内定)らがゴールを挙げた。創成館との3回戦(3-0)では須藤直輝(3年/鹿島入団内定)と小川優介(3年/鹿島入団内定)に加え、注目ルーキー・荒井悠汰が強烈なミドルシュートを叩き込んで存在感を発揮。攻撃陣を支えるボランチの柴圭汰(3年/福島入団内定)を軸に守り、好調なアタッカー陣が勢いを持続できれば、埼玉スタジアムの舞台が見えてくる。
対する山梨学院にとって、勝負のポイントは相手の攻撃をいかに抑えるか。空中戦に強いCB一瀬大寿(3年)などが要所を抑え、ペナルティエリア内から遠ざける守備ができれば失点の確率を下げられる。主将・GK熊倉匠(3年)が控えるのは心強いが、まずは危険な場面に昌平の強力アタッカー陣を入れさせないことが重要になる。一方、攻撃では豊富なパターンを持つセットプレーに勝機を見出したい。新井爽太(3年)のロングスローなどから良いボールが入れば、高さで相手を圧倒することは可能。攻守で長所を全面に押し出し、初制覇した2009年度以来のベスト4進出を掴み取りたい。
▽第99回全国高校サッカー選手権
第99回全国高校サッカー選手権