青森山田イレブン(写真=矢島公彦)
節目の第100回大会の選手権を制したのは高校レベルでは抜きん出た存在の青森山田(青森)だった。令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)、高円宮杯 JFA U?18サッカープレミアリーグ2021 EASTに続き、“高校三冠”を成し遂げた。
大会の大詰めに向かっていく準決勝、決勝の2試合で、合わせて10ゴールを叩き込み、失点ゼロ。対戦相手である高川学園(山口)や大津(熊本)につけ入るスキをまったく与えなかった。強靭なフィジカルとメンタルを兼ね備える“モンスター”の青森山田にかなうチームはいなかった。
初の選手権制覇を目指し、決勝の舞台で巨大な壁に挑んだ大津は一矢報いるところか、シュート0本に終わる。山城朋大監督は「完敗」を口にしつつ、「経験の重要性」について言及した。
「青森山田は4年連続で決勝にきていて、我々は3年ぶりの選手権。場慣れではないけれど、そういうところで差があった。毎年のように出場し、毎年のように決勝で戦う。我々もそれを繰り返すくらいにならないと差は縮まらないのかなと感じる」
今の青森山田があるのは、これまでの積み重ねがあればこそだ。過去2大会で“連続準優勝”に甘んじるなど、常に栄誉に浴してきたわけではない。悔しさを糧にしてきた濃密な時間がある。
▽第100回全国高校サッカー選手権
第100回全国高校サッカー選手権