――初めてとなる指導の方はどうですか?

佐々木竜太さん(左)、本庄第一・金古聖司監督(右)

 やっぱり70人の部員の前で話すのはまだ緊張します(笑)サッカーをやるのと教えるのは全然違いますから。やはり、教えるのは難しいですね。ですから、最初は本当に手探り状態でしたよ。

 私の公式戦の初戦が関東大会埼玉予選の1回戦だったんですけど、完全に浮足立って負けてしまいました(苦笑)。それから自分なりの指導法を始めました。

――指導で気をつけていることは何ですか?

 まずは「わかりやすく」と「興味を引く」ことですかね。あとは、「考えさせる」ことを意識しています。自ら考える選手を育ていきたいですね。それは大学・社会人になってからも同じことですからね。

 あとは、監督である僕が一緒に練習に入らないこと(笑)。練習に入ってしまうと「なんでできないんだよ」ってなるケースがあるじゃないですか。「なんで出来ないんだよ」よりは、「こうやったら出来るんじゃない?」というスタンスで指導していきたいと思っています。そういった指導の方が絶対に選手のためになると思いますし、うまくいくと思っているんですよ。

 プレーヤーから監督へ転身し、全国を目指して奮闘する本庄一の金古監督。後編ではチーム作りなどに関して聞く。