名古屋高等学校 ⼭⽥武久監督(写真=名古屋高等学校)

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、プロ・アマチュア問わず、スポーツ界は数か月に渡り活動停止。そして、高校年代のサッカー界でも、大会が相次いで中止となり、4月26日には全国高等学校体育連盟が高校生最大のスポーツの祭典、全国高校総体(インターハイ)の中止を発表した。

 愛知県では県総体、代替大会も開催されないことが決定。そんな中、岡崎城西高校サッカー部、金重卓広監督の一言ですべてが始まった。

ーーコパ愛知開催までの経緯。

 岡崎城西高校サッカー部、金重卓広監督の一言からすべては始まりました。SNSにて、金重先生は他県でのインターハイ代替試合開催に対して、「愛知県では開催されないのです」という本当に残念 そうな発言をしているのを私が拝見し、まさに同じ感覚を抱いていた私が金重先生に打診した所 からすべてが始まりました。その返答は本当に素早いものでした。「よし、やろう!」。インターハイの開催が無くなり、大きな目標を失った高校3年生の気持ちは計り知れない程落ち込 みました。言葉では表現しなくとも、心には大きな傷を負った状態です。自分たちの世代だけが 不運だったと私は彼らに思ってほしくないし、むしろこの状況を乗り越えた時に、逆境を力に変えるような世代になって欲しいと思っています。そのために決めたスローガンが、”Beyond 2020 Our generation unites as one when we overcome hardship.”【2020年を超えろ。この困難を乗り越えた時、この世代は一つに団結する】でした。

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