選手権で大阪王者に輝き胴上げされる濱田豪監督(阪南大高)

ーープレミアプレーオフではコンサドーレ札幌U-18や川崎フロンターレU-18と、選手権では青森山田と、関西では対戦しないようなタイプのチームと戦ってみて濱田監督の中で得たものはありましたか?

 どことやっても一歩下がるとか守るとか、僕らがそう思った時点でチームは勝てないというのは感じました。同じ選手でも大会によって(パフォーマンスが)変わるというのは、メンタルの部分だと思うので、僕ら指導者も含めいい経験をさせてもらいましたし、今後の僕の財産になる年でしたね。

ーーそこも踏まえて今年もプリンス、インターハイや選手権に挑むにあたって例年とは違うところはありますか?

 去年を引きずって上手くいく事だけでもないと思いますし、選手も変わっているので、今年の性質や特徴をきちっと把握しながら、その上で去年の経験をどういう形で取り入れていくか。「同じようにやりなさい」はうちは出来ないので、いい意味でリセットして、今年の子たちを観察してイメージを持つことからはじめて、うちらしく要所要所でそういう経験を伝えながら、勝負所では去年の経験が活きてくるのかなと思います。そういう面で言うとゼロからですね。

ーー選手権とインターハイをとっているので、大阪では打倒阪南という面もでてくると思いますが?

 でも逆にそう思ってくれた方がこっちとしてはやりやすいというか、組み方がはっきりするので、そこは試合によって相手をみてこっちも考えながらやっていきたいと思います。

 (文・写真=会田健司)