選手権大阪大会での濱田豪監督(阪南大高)
J1湘南ベルマーレ内定のFW鈴木章斗とFW石川己純の強力2トップを筆頭に各ポジションにタレントが揃い、2021年度のインターハイと選手権で大阪2冠を達成した阪南大高。選手権の全国大会では1回戦で丸岡に勝利し念願の選手権初勝利。3回戦では優勝した青森山田に対し序盤から攻勢を仕掛け、敗れはしたものの印象に残る戦いぶりをみせた。その阪南大高を率いる濱田豪監督にお話を伺った。
ーー選手権から約1カ月が経ちましたが、振り返ってみて感想を教えてください。
僕たちの選手権に関しては、悪いゲームをして負けて帰ってきたところはないと個人的には思っていて、ただ掘り下げてみた時には悔しいシーンがいっぱいあるし、そういう意味では「勝ちたかったな」と率直に思うところもあります。負け方っていうところでは「仕方がないかな」というところが強いので、そこに関しては受け入れないといけないかなと思います。
ーー3回戦で対戦した青森山田のその後の勝ち上がりはどうみていましたか?
うちとやってそれまでのリズムが狂ったようにはみえたんで、東山がそこを上手く突いたと思うんですが、それでも負けないところが青森山田の強さだと思います。準決勝で生き返ったと思うし、本来の力を発揮して「やっぱり強いな」という印象です。僕らのように同タイプ、インターハイで言えば米子北のようなチームの方が組みにくい試合になるのかなとは思いました。
ーー大会前は1勝を目標にしておられましたが、3回戦まで進出して青森山田戦も手応えがあったと思うんですが?
前回が勝てていなかったので勝つということ、勝つ味っていうのを味わうっていうのが最低限のノルマだったので、そこは味わえて勝ち上がることが出来たので、次に出た時にこの経験を活かさないとあかんなと思っています。
ーー大会中に勝つ事によって選手に変化は見られましたか?
やっぱり点を取って勝ち上がって行くので、乗っていくとか、ゾーンに入るとか、勝ち上がる指導者の方々が言っているのを聞いていたので、「そういうのがあるのかな?」と密かに思っていたんですけど、相手も相手だったのでそう上手くはいかなかったですね。
ーー振り返ってみて課題はどういうところだと感じていますか?
「しつこく殴り続けろ!」と言い続けていたので、それが80分90分続かないところ、どこかにしわ寄せがくるってところをもうちょっと時間をかけて、そういう時にどうするのかっていうようなことをやっていかないと、一試合の中の流れもあるので。「行けるところまで行け!」としかやれなかったので、チームを成熟させる期間が短かったのかなと思います。青森山田はそれを一年間やっていて、しかもプレミアでそれをやっているので、そういうところでチーム力の差はあったんじゃないかなと思います。